BOBSTの先を見据えた新たなテクノロジーが、打抜き作業の俊敏性と効率の向上を求める板紙加工業者に、比類のないレベルの自動化とデジタル変革をもたらします。
斬新なデジタルレシピ管理ツール「TooLink」を備えた平盤打抜き機MASTERCUT 106 PERが、6月に発表されたBOBSTの新ビジョン「完全に接続された包装生産システム」を具現化しました。
BOBSTの板紙加工部門マーケティングディレクターのBodo Jungeは次のように述べています： 「弊社は、接続性・デジタル化・自動化・持続可能性が、現在および将来に渡り、パッケージ生産の基本であると捉えています。 弊社の業界へのビジョンは、絶えず変化するブランドオーナーの要件に、加工業者が迅速に適応・対応できるようにすることです。
「これら4つの基本を念頭に、BOBSTは、機械とツール製作が相互にコミュニケーションを取り、最高の品質とパフォーマンスを生むシームレスな包装サプライチェーンを構築し、同時にすべての過程でのエラー、無駄、コストの削減を目指しています。 クラウドベースのワークフロープラットフォーム、BOBST Connect、TooLinkなどの新たなスマートシステムの導入により、工場や機械の自動化を、これまでにないレベルまで、補完・強化することができます。」
MASTERCUT 106 PERは、市場をリードする先行製品を更に超える高度な自動化と生産能力を備えた次世代の打抜き機です。 新しい設計の機械は、自動化と人間工学的面で今日最高の打抜機であり、幅広い革新的な機能を提供することにより、BOBSTのビジョン実現をサポートしています。
この機械は、一か所から操作できる世界唯一の打抜機です。フィーダーからデリバリーまで、機能と設定の自動化によって、オペレーターの操作への関与が最小限に抑えられています。 カメラがツールの位置を測定し、シートの印刷に見当を合わせて自動的に位置合わせする新Matic Plusシステムにより、ストリッピングおよびブランキングツールの設定が完全に自動化されています。 この新しい機械では、紙詰まり検出の設定およびデリバリー部のノンストップラックシステムも自動化されています。
Bodo Jungeが次のように付け加えています： 「MASTERCUT 106 PERは、新しいユニークなレベルの自動化を示しています。 新機能により、15分という大幅なセットアップ時間の短縮を実現し、生産準備の高速化を可能にしました。これは今日の生産ラインにとって非常に重要なことです。 その卓越したレベルの自動化により、小ロットから大ロットの生産まで、最も生産性の高い打抜機となって、パッケージング業者がロットサイズに関係なくあらゆるタイプのジョブを受注することを可能にしています。」
MASTERCUT 106 PERには、打抜機とツール製作を接続して、加工プロセス全体を統合するプラットフォーム「TooLink」が備わっています。 生産の柔軟性、ジョブの所要時間、および生産性は全て、このユニークなテクノロジーの恩恵を受けることができます。
TooLinkテクノロジーによる機械のデータチップ化により、独自のデジタルIDが作成され、HMI経由で即座の認識が可能になります。 チップを搭載したツールは機械によって自動的に検出され、生産準備の整ったジョブレシピが提供されます。そのため、ジョブの切り替え時に無駄と時間を最大15分カットすることができます。 また、オペレーターが関与することなく、ジョブの再呼び出しを自動的に行うことができます。
「TooLinkは、加工作業を接続、デジタル化、自動化します。」 とBOBSTのツール部門責任者であるAlex Voleryは述べています。 「これは、効率、制御、速度、品質、持続可能性といった生産の主要な懸案に対処する真の加工エコシステムを形づくります。 TooLinkとその一連のIoTアプリケーションによって、パッケージング業者は、型、レシピ、ジョブ履歴を完全にモニタリングでき、より高いレベルの生産データと解析結果を利用することができます。
「この優れたテクノロジーの組み合わせは、BOBSTビジョンを具現化したものです。 絶え間なく変化する市場の要求に対して、パッケージング業者の事業を将来にわたり保証する真のサポートを提供いたします。」
