NORTIER社が供給する高級パッケージには、最高品質の生産が求められます。BOBSTの新しいACCUCHECKがそのソリューションです。

bobst csm 3507 new ACCUCHECK case study 03 eaee09fa9cパッケージ生産時に於いて不良品を除去することは、どの産業に向けても重要です。 中でも、医薬品や高級品向けのパッケージでは、不良の除去は絶対条件です。

パリ近郊にあるNORTIER社は、1905年以来、オフセット印刷と高級板紙パッケージの展開において主要な役割を果たしてきました。 同社は、高級品分野、特に化粧品、香水、リキュールの分野を専門としています。

「私たちは高級パッケージングを専門としており、パッケージ生産ラインでは多様なプロセスを駆使しています。主なものとしては、オフセットまたはデジタル印刷、ニス引きまたはラミネート、箔押し、エンボス加工、打抜き、製函などのプロセスがあります。」と、NORTIER社のDidier Rochas社長は述べています。 「このような複数のプロセスを重ねることは、生産ラインでの不良品発生のリスクを高めます。そして、私たちの業界ではそのようなエラーは、経済的にも評判の面でも非常に大きな代償を払うことに成りかねません。」

そこで、同社はBOBSTの第1世代ACCUCHECKを早期に採用することにしました。 2012年に、同社は2台のACCUCHECK装置を購入し、製函機ラインでの不良検出に適用しました。 その当時、ACCUCHECKは、世界初の製函機とインラインの「zero-fault(不良ゼロ)品質管理」装置でした。

「その高い性能と完全統合型のソリューションは、製薬業界向けにうってつけで、私たちにとって魅力的でした。」と、Rochas氏は語っています。 「このテクノロジーは、付加価値のある表面の検査に於いて、優れた能力を持っており、生産速度が影響されることもありませんでした。 これは競合において、非常に大きな優位点でした。」

最新のACCUCHECKは、顧客の期待に沿う信頼性の高い生産を保証します。

第一世代のACCUCHECKを発表した後、BOBSTは技術革新を続け、最近、「不良ゼロパッケージング」を現実にする新型のACCUCHECKを発表しました。

新しいACCUCHECKは、BOBST製函機に給紙されるカートンブランクの欠陥を検査するインラインソリューションで、最新世代の製凾機MASTERFOLD 75 | 110またはEXPERTFOLD 50 | 80 | 110に搭載することが出来ます。 製函ラインに完全に組み込まれたインラインソリューションであるため、新たな品質管理工程を加える必要がなく、シームレスな流れの生産を実現します。 その結果、生産の品質管理プロセスが改善され、品質検査のランニングコストが抑えられます。

第1世代と同様に、新しいACCUCHECKはカートンブランクの欠陥を注意深くチェックして品質の一貫性を保証しますが、今回その検査速度が大幅にアップして、最大が毎分500m、または毎時140,000箱になりました。 さらに、このシステムは、染み、印刷の欠落、テキストエラー、見当ずれなど、広範囲の欠陥を検出します。 そして、欠陥のあるボックスは特定され、自動的に排出されるため、100%品質管理された生産が保証されます。

また、その他の新機能として、進化したレポート作成、PDF機能、そして非準拠の単語や数字などの小さな欠陥も確実に検出する新機能のスマートテキスト検査があります。 加えてBOBSTは、エンボス、金属蒸着、ニス引きなどの加工が施された表面対応の検査も導入しており、NORTIER社など高級パッケージング業者にとって、非常に有益な機能となっています、。

製函ラインの操作も簡単になっています。 新しいACCUCHECKに装備されている操作盤HMI SPHEREは、カスタム設定と容易な操作の為に、数種類の操作モードを用意しています。 このHMI機能は、最新のBOBSTマシンでは標準搭載になっています。 また、検査パラメータを保存・呼び出すことが出来ますので、リピートオーダーの設定は即時に完了します。 異なる使用者に対して、それぞれアクセス権を設定することも可能です。

BOBSTの製函機プロダクトラインディレクターのPierre Binggeliは、次のようにコメントしています。 「BOBSTは、この種の品質管理装置を提供した最初の製函機メーカーでした。 私達は、新しいACCUCHECKによって、自動化された品質検査を次のレベルに引き上げました。 当社の完全に統合されたソリューションは、業界では独特です。 新しいACCUCHECKは、、必要とされる速度や検査ニーズに合わせた仕様で構成することが出来ますので、化粧品以外の業界に向けても、適正な対応ができます。」

BOBSTとNORTIER社の強力なパートナーシップ

「不良ゼロのパッケージングを実現することは、当社の全てのお客様にとって重要な目標です。」と、BOBSTの製函機テクノロジーセールスマネージャー、Claude Tomàが述べています。 「お客様は、最高品質の生産、および生産チェーン内でのエラー発生の適時検出を確保したいと望んでいます。 問題を特定してエラーの原因を排除し、一貫した品質を保ち、顧客満足度を高める、信頼のおけるシステムを必要としています。」

信頼できる長期的なパートナーのNORTIER社は、新しいACCUCHECKの開発に於いての試験工場に選ばれました。このようなコラボレーションは、BOBSTの顧客のニーズに完全に応える装置を開発・改善する上で、大きな役割を果たしました。

「当社は特別なニーズを抱えていて、さらなる技術革新を進めるために、BOBSTスペシャリストとの協力を望んでいました。」とRochas氏は述べています。 「BOBSTに私たちのリクエストを伝え、意見を交換することで、新機能の開発に貢献できました。 私達が最初に設定した目標は非常に高かったのですが、全チーム間の優れた協力のおかげで達成することができました。

今日、私達チームは非常に強力なツールを手にして、お客様に完璧なパッケージを提供し続けることが出来ています。」 しかも、生産速度を落とさずに、それを実現することが出来たのです。 さらに、新しいACCUCHECKによって、欠陥の原因調査に費やす時間が削減され、効率も改善されました。」

Tomà氏は次のように付け加えています、「BOBSTを信じてくれたNORTIER社に感謝しています。 私達は、ビジネスパートナーとして、設備とサービスの両面で常に最高の品質をお届けできるよう努めています。 新しいACCUCHECKは、私たちの貴重なコラボレーションの賜物です。」

BOBSTのビジョンを実現する新しいACCUCHECK

この装置は、パッケージング界の未来を創造するというBOBSTのビジョンの実例です。 接続性、デジタル化、自動化、持続可能性を4本柱とするグループのビジョンは、デジタル化および自動化されたワークフローに顧客を接続すると同時に、クラス最高のマシンと優れたサービスを提供することです。

BOBSTのビジョンの中心にあるのはBOBST CONNECTで、オープンアーキテクチャクラウドベースのプラットフォームです。これは、4本の柱を介して、顧客のPDFから仕上がり製品に至るまでの生産プロセスを組織化するものです。

Binggeli氏は次のように結んでいます。 「新しいACCUCHECKは、BOBST Connectの1つの戦略的要素です。 効率の向上と無駄の削減を実現することによって、加工業者とブランドオーナーが満足する不良ゼロのパッケージングを推進します。」

www.bobst.com