04232024
Last update火, 23 4月 2024 4pm
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生産システムの自動化を実現する、インクジェット式錠剤印刷機の最新モデルを開発

株式会社SCREENホールディングスはこのほど、錠剤の外観検査から錠剤への印刷、そして印刷後の印刷検査までを一台で実現し、さらに生産能力の向上とオペレーターの安全・安心に配慮した自動化機能を兼ね備えた、インクジェット式錠剤印刷機「OMNITO+(オムニトプラス)」を開発。2022年の春に販売を開始します。

錠剤へのインクジェット印刷は、2012年に「プレタールOD錠※1」で採用され、調剤薬局や病院薬剤部における一包化調剤など、調剤監査業務の飛躍的な改善を実現させました。それと同時に、調剤の安全性と効率性をも高めたことから、現在では国内の年間錠剤流通量の約20%※2を占めるまでに市場が拡大しています。また、新開発の錠剤に加え、すでに刻印錠として販売されている製品をインクジェット印刷に変更するなど、錠剤印刷機への投資は加速しており、さらに輸出製剤にまで適用対象が拡大しています。

このような業界の動向を受けて2019年に当社が販売を開始した「OMNITO」は、錠剤製造の後工程である外観検査・印刷・印刷検査を、低コストでワンストップ化できる装置として注目され、販売台数を伸ばしてきました。一方、薬価改定に伴う錠剤の生産コスト低減への要望が増大したことから、「OMNITO」のさらなる省人運転化や自動化が求められるようになりました。

これらのニーズに応えるため当社は、「OMNITO」で培った取り組みを進化させ、このたびシリーズ機として「OMNITO+」を新たにラインアップします。「OMNITO+」は、「OMNITO」の標準機能を継承しながらも、最大25万錠/時の錠剤搬送速度を実現。また、稼働中に搬送トラブルが発生した場合に自動で検知・復旧する機能をはじめ、錠剤残量をセンサーで常時監視し、最適なパラメーターを自動調整する機能も標準で搭載しています。

当社は今後も、インクジェット式錠剤印刷機の需要拡大が見込まれる製薬業界において、ビジネスのさらなる拡大を図るとともに、同業界の発展に貢献していきます。

※1 抗血小板剤として、大塚製薬株式会社が開発・製造・販売。2010年に刻印錠として上市されたが、調剤ミスや服薬ミスの防止を目的に、2012年にインクジェット技術を使用した印刷錠に変更。世界で初めてOD錠への直接印字を実現した。
※2 当社調べ
*『プレタール』は大塚製薬株式会社の商標または登録商標です。『OMNITO』は株式会社SCREENホールディングスの商標または登録商標です。
www.screen.co.jp

 

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