車載表示システム用警告灯監視ICのサンプル出荷について

S2D13V02は、警告灯画像のエラーを検出して表示処理を行う。

セイコーエプソン株式会社は、エプソン初の車載ディスプレイシステム用警告灯監視IC「S2D13V02」を開発し、サンプル出荷を開始した。月産10万個の生産を計画しています。
自動車の機能、エレクトロニクス、自動化の進展に伴い、ドライバーに提供される情報量は増加の一途をたどっています。それに伴い、車載ディスプレイの大型化、高精細化が進んでいます。
従来は発光ダイオード(LED)で表示されていた警告灯も、ダッシュボードのスペースの制約から液晶ディスプレイに組み込まれることが多くなっています。一方で、機能安全性※1を確保するためには、表示系の警告灯が故障した場合の危険性を低減する必要があります。特に警告灯はドライバーに重要な情報を提供するものであるため、液晶ディスプレイに正しく表示する必要があります。
S2D13V02は、ホスト(SoC2)からストリームされた画像を監視し、警告灯の異常を検出するとホストに通知し、必要に応じて警告灯画像の上書きやエラーメッセージの表示などの表示処理を行います。地図表示のように背景が変化する画像に警告灯が重畳されている場合でも、ICは画像中の警告灯を確認することができ、視認性の異常も検出することができます。S2D13V02は、充実した表示安全機能で信頼性の高い表示システムの構築をサポートします。
自動車業界の厳しい品質要求を満足させるだけでなく、AEC-Q1003に準拠し、105℃までの高温動作を実現しています。
エプソンは、長年培ってきた高効率・小型・高精度技術を課題解決に応用することで、産業のフロンティアを拓き、循環型経済を推進していきたいと考えています。エプソンは、「省エネ」「小型化」「高精度化」などの技術を駆使して、すべての人に持続可能な未来をもたらす「持続可能な開発目標(SDGs)」に貢献していきたいと考えています。
また、エプソンは、デバイス技術を活用してスマート社会の実現を目指しています。そのために、高精細で安全性の高い機能が求められ、お客様の製品の性能を向上させる車載ディスプレイシステム用の各種コントローラやドライバの開発を進めていきます。
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